心療内科と精神科の違いは?どちらに行けばいいか
2026年10月
この記事でわかること
- 心療内科と精神科が、それぞれおもに診るもの
- 「精神神経科」「メンタルクリニック」などの名前のこと
- どちらに行くか迷ったときの考え方
- 受診先を選ぶときに確かめておきたいこと
心療内科と精神科、何が違う?
こころの不調で受診しようと思ったとき、「心療内科」と「精神科」のどちらに行けばいいのか迷う方は多いと思います。名前は似ていますが、もともと中心にしている対象が少し違います。
- 心療内科
- ストレスなど心理的な要因で体に症状が現れる「心身症」をおもな対象とする診療科。厚生労働省のページでは、胃潰瘍や気管支ぜんそくなどが例に挙げられています。
- 精神科・精神神経科
- こころの病気を専門に診る診療科。厚生労働省のページでは、「精神科」と「精神神経科」は名前は違っても、実質的にやっていることは同じだとされています。
心療内科は「心身両面からみる内科」
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、心療内科は、心理社会的な因子が発症や経過に深く関わる体の病気(心身症)に、心と体の両面から総合的にアプローチする内科だと説明されています。たとえば、ストレスがかかると胃が痛くなる、頭痛が続く、といった「体に出る症状」の背景にある心の負担もあわせてみていく、という考え方です。
精神科は「こころの病気」を専門に
精神科では、気分の落ち込みや不安、眠れない、幻聴など、こころの症状そのものを中心に診ます。厚生労働省のページでは、精神科での治療は、薬物療法、面談、心理療法(カウンセリング)が一般的だとされています。
実際には重なるところも多い
ここまでの説明だと、「体の症状なら心療内科、こころの症状なら精神科」と分けたくなるかもしれません。ただ、厚生労働省のページでは、心療内科でも、こころの病気を診ている医療機関があるとされています。
一方で、厚生労働省のページでは、心療内科の中には、軽いうつ病や神経症など一部のこころの病気しか診ないところもあるとされています。つまり、「心療内科」という名前だけでは、どこまで診ているかは決められないということです。
診療科の名前のしくみ
病院やクリニックが看板などに掲げられる診療科の名前は、医療法施行令で決められています。
- 「精神科」は、それだけで掲げられる診療科名の一つとして定められています。
- 「心療内科」は、「内科」に「心療」という言葉を組み合わせた名前として位置づけられています。
「〇〇メンタルクリニック」のような名前の場合は、どの診療科を掲げているかを、ホームページや案内で確かめておくと安心です。
どちらに行けばいい?迷ったときの考え方
どちらが正しいということはありません。目安として、次のように考えてみてください。
- 体の症状が目立つとき:胃の痛み、頭痛、動悸などがあり、ストレスとの関係が気になる場合は、心療内科が入口になりやすいでしょう。
- こころの症状が中心のとき:気分の落ち込み、強い不安、眠れない状態が続いている場合は、精神科のほか、こころの病気を診ている心療内科でも相談できます。
- 症状が重いとき:厚生労働省のページでは、症状が重くて外来治療では効果があがらないとき、十分な休養が必要なとき、自殺などの危険があるときには、入院治療が必要になるとされています。こうした場合は、入院の設備がある医療機関も含めて考えます。
迷っていて受診が遅れてしまうよりも、まずはどちらかに相談してみることが大切です。こころの情報サイトでも、早く治療を始めるほど、重症化や慢性化を防ぎやすいとされています。受診するかどうか自体に迷う方は、心療内科に行くか迷ったときの目安もご覧ください。
受診先を選ぶときに確かめたいこと
こころの情報サイトでは、医療機関によって専門とする病気が違うこともあるため、受診前に電話などで確かめるとよいとされています。
- 自分の症状を診てもらえるか:ホームページや電話で確かめます。
- 予約が必要か:予約制のところも多いため、事前に確かめておきます。
- 通いやすさ:通院が続けられる場所や時間帯か、オンライン診療に対応しているかも考えます。
どう受診すればよいかわからないときは、保健所・保健センターや精神保健福祉センターに相談することもできます。
てあてクリニックについて
てあてクリニックは、心療内科の診察をビデオ通話で受けられるオンライン診療サービスです(自由診療)。気分の落ち込みや不安、眠れない、仕事に行くのがつらいといった相談を、朝7時から夜23時まで受け付けています。診察は提携医療機関の医師が行います。オンラインでは難しいと医師が判断した場合は、対面の医療機関への受診をおすすめすることがあります。
よくあるご質問
心療内科と精神科で、治療の内容は違いますか
医療機関や症状によって違います。こころの情報サイトでは、薬物療法が効果的な場合や、カウンセリング・心理療法が効果的な場合など、回復の方法はさまざまだとされています。
最初に行った科が違っていたら、どうなりますか
診察の結果、医師がほかの科や医療機関のほうが適していると判断した場合は、その旨を伝えたり紹介したりすることがあります。行き先を間違えたらと心配して受診をためらう必要はありません。
精神科に行くのは抵抗があります
名前のイメージで不安に感じる方もいますが、こころの不調を相談できる場所です。心療内科から相談を始めるのも一つの方法です。
てあてクリニックの料金
自由診療です(保険は使えません)- 初診
- 8,800円(税込)
- 再診
- 5,500円(税込)
- 書類 1通
- 2,200円(税込)
死にたい気持ちが強いときや、すぐに助けが必要なときは、救急(119)や、お住まいの地域の相談窓口に連絡してください。
参考:厚生労働省「こころを専門に診る病院の種別(こころもメンテしよう)」/厚生労働省 e-ヘルスネット「心療内科」/厚生労働省「医療法施行令(抜粋)」/国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト こころの病気について理解を深めよう」/厚生労働省「精神科での治療とは(こころもメンテしよう)」