オンラインの心療内科でできること・できないこと デメリットも正直に
2026年10月
この記事でわかること
- オンラインの心療内科でできること
- オンラインではできないこと・デメリット
- 対面での受診が必要になる場合
- オンラインで受診するときに気をつけたいこと
オンライン診療のルールは国の指針で決まっている
オンライン診療は、スマホやパソコンのビデオ通話を使って、医師の診察を受けるしくみです。どのように行うべきかは、厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」で定められています(平成30年3月に作られ、令和8年4月に改訂されています)。
この記事では、この指針をもとに、オンラインの心療内科でできること・できないことを、デメリットも含めて紹介します。
オンラインでできること
- 自宅から診察を受けられる:通院の移動や待ち時間がなく、外に出るのがつらい日でも受診しやすくなります。
- 話を聞いてもらい、今の状態を相談できる:気分の落ち込み、不安、眠れないといった困りごとを、ビデオ通話で医師に伝えられます。
- 医師の判断で処方を受けられる場合がある:ただし、後で説明するように、オンラインでは処方できない薬や、日数の制限があります。
- 書類の相談ができる:診断書などは、医師が診察のうえ必要と判断した場合に作成します。
オンラインではできないこと・デメリット
1. 体に触れる診察ができない
指針では、オンライン診療は触診などを行うことができないため、得られる情報が限られるとされています。また、対面診療に比べて、得られる患者の心身の状態に関する情報が限定されることも示されています。表情や話し方は画面越しでも伝わりますが、血圧や脈を測る、体を直接診るといったことはできません。
2. 医師が対面での受診をすすめることがある
指針では、オンライン診療を行うたびに、医師がオンライン診療を実施してよいかを判断することとされています。診察中に、患者の状態について十分な情報が得られていないと判断した場合は、オンライン診療を中止し、対面診療につなげることが求められています。
つまり、予約をしていても、医師の判断で「今回は対面の医療機関を受診してください」とお伝えすることがあります。初診については、日本医学会連合が作成した「オンライン診療の初診に適さない症状」などを踏まえて医師が判断するとされています。
3. 処方できない薬・日数の制限がある
指針では、初診の場合、次の処方は行わないこととされています。
- 麻薬および向精神薬の処方
- 基礎疾患などの情報が把握できていない患者に対する、特に安全管理が必要な薬の処方
- 基礎疾患などの情報が把握できていない患者に対する、8日分以上の処方
医師が検討する薬が向精神薬にあたる場合、オンラインの初診では処方されません。また、再診以降も、処方するかどうかは医師が診察のうえで判断します。希望する薬があっても、処方されないことがある点はデメリットといえます。
4. 急な体調の変化には対応しにくい
指針では、患者の急病や急変に備えて、速やかにアクセスできる医療機関で直接の対面診療を行える体制を整えておくことが求められています。また、緊急性の高い症状がある場合は、速やかに対面での受診を促すよう留意することとされています。
命にかかわる危険を感じるとき、急に体の具合が悪くなったときは、オンライン診療の予約を待たず、119番や近くの医療機関に連絡してください。
5. 通信環境や場所の準備が必要
通信が不安定だと、映像や音声が途切れて、十分に話ができないことがあります。指針では、プライバシーが保たれるよう、物理的に外部から隔離された空間でオンライン診療を受けることが求められています。家族や職場の人に聞かれない場所を用意する必要があります。
オンラインで受診するときに気をつけたいこと
指針では、情報が限られることを踏まえて、患者が診察に積極的に協力する必要があることを診療計画に含めるよう定められています。受診する側も、次のような準備をしておくと、より正確に伝わりやすくなります。
- 場所と通信を整える:一人で話せる部屋で、通信が安定していることを確かめます。
- 本人確認の準備をする:初診では、顔写真付きの身分証明書などで本人確認を行うことが原則とされています。
- 伝えたいことをメモする:症状、いつからか、飲んでいる薬などを書き出しておきます。
- カメラをオンにする:表情や様子も、医師にとって大切な情報です。
初診で話す内容は心療内科の初診で何を話せばいい?にまとめています。
てあてクリニックでの受診
てあてクリニックは、心療内科の診察をビデオ通話で受けられるオンライン診療サービスです(自由診療)。診察と書類の作成は提携医療機関の医師が行います。ここまで紹介したとおり、オンラインでは体に触れる診察ができず、処方にも制限があります。医師が対面での診療が必要と判断した場合は、近くの医療機関への受診をおすすめします。そのうえで、通院の負担を減らしたい方の選択肢の一つとしてご利用ください。
よくあるご質問
オンラインだと、対面より診察の質が下がりますか
指針では、オンライン診療は対面診療に比べて得られる情報が限られるとされています。そのため、医師は毎回オンラインで診療してよいかを判断し、必要なときは対面診療につなげます。
睡眠薬や抗不安薬は、オンラインの初診でもらえますか
指針では、初診の場合、向精神薬は処方しないこととされています。希望する薬が向精神薬にあたる場合は、初診では処方されません。薬を使うかどうかは、医師が診察のうえで判断します。
途中で対面の受診に切り替えることはできますか
医師が対面での診療が必要と判断した場合は、その旨をお伝えします。ご自身で対面の医療機関を受診したいときも、遠慮なくご相談ください。
てあてクリニックの料金
自由診療です(保険は使えません)- 初診
- 8,800円(税込)
- 再診
- 5,500円(税込)
- 書類 1通
- 2,200円(税込)
死にたい気持ちが強いときや、すぐに助けが必要なときは、救急(119)や、お住まいの地域の相談窓口に連絡してください。
参考:厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(平成30年3月、令和8年4月改訂)/厚生労働省「オンライン診療に関するホームページ」